少額投資向けの小型金延べ棒の選び方:賢く始めるためのポイント


「金投資を始めてみたいけど、高額な金の延べ棒(インゴット)には手が出せない…」。

そう考えている方に最適なのが、少額から始められる小型の金延べ棒です。

金の延べ棒は、1kgといった大きなサイズだけでなく、100g、50g、20g、10g、さらには1gといった小さなサイズも流通しています。これらの小型延べ棒は、手軽に始められる一方で、購入時にはいくつかの注意点があります。

この記事では、少額投資向けの小型金延べ棒の賢い選び方と、購入時に知っておくべきポイントを解説します。


1. 割高になる手数料に注意!

小型の金の延べ棒を購入する際に最も注意すべきなのが、**「手数料」**です。

金の価格は、基本的に金地金の国際相場を基準に算出されますが、それに加えて、加工や流通にかかるコストが上乗せされます。このコストは、延べ棒のサイズが小さいほど割高になる傾向があります。

  • 1kgの延べ棒:加工コストが安いため、グラムあたりの手数料は非常に低くなります。

  • 100gや50gの延べ棒:グラムあたりの手数料が1kgよりも高くなります。

  • 10gや5gといった超小型延べ棒:さらに手数料が割高になり、購入価格と売却価格の差(スプレッド)が大きくなります。

少額から始められるメリットはありますが、「グラム単価」で考えると割高になることを理解しておきましょう。


2. 信頼できるブランド(精錬メーカー)を選ぶ

金の延べ棒には、さまざまなメーカー(精錬業者)のブランドがあります。投資として購入する以上、その信頼性と国際的な信用度が非常に重要です。

  • 田中貴金属工業(日本)

  • 三菱マテリアル(日本)

  • 日本マテリアル(日本)

  • PAMP SUISSE(スイス)

  • Credit Suisse(スイス)

これらのブランドは、**ロンドン地金市場協会(LBMA)**の認定を受けており、世界中で金の純度や品質が保証されています。これらのブランドの延べ棒を選べば、売却時にもスムーズに取引ができ、安心です。

3. 金貨との違いも知っておこう

金投資には、小型延べ棒の他に「金貨」という選択肢もあります。

  • 金の延べ棒:純粋な資産として、金の重さと純度(99.99%)が重視されます。

  • 金貨:額面価値に加えて、デザイン性や希少性といった「美術品」としての価値も加味されます。

一般的に、金貨は小型延べ棒よりもさらに割高になる傾向がありますが、デザインが美しく、コレクションとして楽しみたい方には魅力的な選択肢となるでしょう。

4. 保管方法を検討する

小型延べ棒は、自宅で保管することも可能ですが、盗難や紛失のリスクが伴います。

  • 自宅での保管:セキュリティ対策(金庫の設置など)が必要です。

  • 業者による保管サービス:信頼できる貴金属メーカーや地金商が提供する保管サービスを利用すれば、盗難や紛失のリスクを気にすることなく、安全に金を保有できます。手数料はかかりますが、安心を買うと考えれば有効な手段です。

まとめ

少額投資向けの小型金延べ棒は、手軽に金投資を始めるための良い選択肢です。しかし、手数料が割高になることや、信頼できるブランドを選ぶことなど、いくつかの注意点があります。

これらのポイントを押さえて、賢く金投資を始めましょう。

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