金の延べ棒購入で知っておくべき純度の種類
投資や資産保全の手段として人気が高い「金の延べ棒」。しかし、購入する際に「純度の違い」を理解していないと、思わぬ損失やトラブルにつながることがあります。ここでは、金の延べ棒を購入する前に必ず知っておきたい純度の種類や、その特徴、注意点について詳しく解説します。
金の延べ棒の「純度」とは?
金の純度は「どれだけ純粋な金でできているか」を示す指標です。一般的には カラット(K)表示 や パーミル(‰)表示 が使われます。
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24K(純金)=999.9(99.99%の金)
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22K=916(91.6%の金)
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18K=750(75.0%の金)
純度が高いほど価値も高いですが、加工のしやすさや耐久性とのバランスで異なる種類が流通しています。
金の延べ棒に使われる主な純度
1. 999.9(フォーナイン) – 純金に最も近い延べ棒
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含有率:99.99%
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世界的にもっとも一般的な投資用ゴールドバー。
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国際基準(ロンドン地金市場協会:LBMA)に準拠した製品が多い。
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長期保有・資産保全に最適。
2. 999(スリーナイン) – 99.9%の純度
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含有率:99.9%
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日本国内でも多く流通。
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買取市場でも安定した需要がある。
3. 995 – 国際的に流通する最低基準
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含有率:99.5%
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LBMAのグッドデリバリーバーで採用される最低純度。
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大口投資家や中央銀行の準備資産としても用いられる。
純度の違いによるメリットと注意点
純度 | 特徴 | メリット | 注意点 |
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999.9 | 最高純度 | 国際的な信頼性・換金性が高い | 傷がつきやすく柔らかい |
999 | 一般的 | 日本で流通しやすい | 999.9より若干評価が下がる |
995 | 国際標準 | 中央銀行も保有、流通量が多い | 一部国内業者では取り扱いが少ない |
916(22K) | 宝飾品向け | 強度がある | 延べ棒としては価値が低い |
投資用に選ぶべき純度は?
資産運用や投資目的であれば、基本的に 999.9(フォーナイン) を選ぶのがおすすめです。
理由は以下の通り:
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世界中どこでも換金性が高い
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偽物リスクが低い
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将来の売却時に査定評価が有利
ただし、実際の購入では「造幣局検定マーク」や「発行元ブランドの信頼性」も重要です。
まとめ
金の延べ棒購入では「純度の種類」を理解することが、資産を守る第一歩です。
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投資用なら 999.9 を選択
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国際基準の 995以上 なら安心
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宝飾品向けの 22Kや18K は投資には不向き
購入時は、純度とあわせて「発行元の信頼性」「買取市場での評価」も確認しておくと安心です。