【投資初心者向け】金延べ棒とインフレの関係を分かりやすく解説
「最近、物価がどんどん上がっているけど、金(ゴールド)ってインフレに強いって本当?」
「金延べ棒を買うって聞くけど、どういう関係があるの?」
ニュースや新聞で**「金(ゴールド)はインフレに強い」**という言葉を目にしたことがあるかもしれません。でも、なぜ金がインフレに強いと言われるのか、その理由や仕組みを具体的に理解している人は少ないのではないでしょうか。
今回は、金(ゴールド)がインフレに強いと言われる理由と、金延べ棒(ゴールドバー)が持つ役割について、投資初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. インフレとは?
まず、インフレ(インフレーション)とは何かを簡単におさらいしましょう。
インフレとは、**「物価が継続的に上昇し、お金の価値が下がっていく」**状態のことです。
具体例:
去年100円で買えたジュースが、今年は110円になったとします。
これは、同じ100円というお金の価値が下がって、買えるものが少なくなった、ということです。
このように、私たちの生活に身近なインフレは、私たちが持っているお金の価値をどんどん削ってしまいます。
2. 金(ゴールド)がインフレに強い理由
では、なぜ金はインフレに強いと言われるのでしょうか?その理由は、金の**「希少性」と「普遍的な価値」**にあります。
2-1. 希少性が価値を保つ
金は、地球上に存在する量が限られています。通貨のように、国が好きなだけ発行できるものではありません。そのため、需要が高まっても供給量が急激に増えることはなく、価値が下がりにくいのです。
2-2. 普遍的な価値がある
金は、世界中のどこでもその価値が認められています。通貨のように、特定の国の経済状況に左右されることが少なく、世界共通の資産としての役割を果たしています。
インフレが起きると、多くの人はお金の価値が下がることへの不安から、その価値が下がりにくい「金」に資産を移そうとします。その結果、金への需要が高まり、金の価格が上昇します。
つまり、インフレでお金の価値が下がるとき、金の価格は逆に上がることが多いため、資産の目減りを防ぐ役割を果たしてくれるのです。
3. 金延べ棒(ゴールドバー)が持つ役割
金延べ棒は、純粋な金(純度99.99%)をインゴット(塊)にしたものです。投資対象としての金には、金延べ棒以外にも、金貨や純金積立など様々な種類があります。
その中でも金延べ棒が特に選ばれる理由は以下の通りです。
資産保全の象徴:
資産家が有事の際に備えて持つ資産として、昔から広く認識されてきました。
換金性の高さ:
世界共通の資産なので、いつでもどこでも現金に換えることができます。
現物として保有できる安心感:
資産を自分の手で持つことができるため、株や債券のような金融商品とは異なる安心感があります。
まとめ:金は「守りの資産」として有効
金は、利息や配当を生み出すものではありません。しかし、インフレが進み、お金の価値が下がっていくとき、**資産を守る「守りの資産」**として非常に有効な役割を果たします。
インフレでお金の価値が下がるとき、金の価値は上がることが多い。
金の希少性と普遍的な価値が、資産を保全してくれる。
金延べ棒は、資産保全の象徴であり、換金性も高い。
このように、金延べ棒とインフレの関係を理解することで、賢い資産形成の一つの選択肢として検討することができます。