葬儀費用を安く抑えるコツとは?通夜・告別式の相場と見積もりチェックポイント


大切な家族を送り出す際、気になるのが「葬儀費用」の負担です。最近では、形式にこだわらず故人との時間を優先する葬儀スタイルを選ぶ方が増えています。しかし、提示された見積もりが適正なのか、どこまで費用を抑えても失礼にならないのか、迷ってしまうことも多いでしょう。

この記事では、葬儀費用の最新相場から、総額を賢く抑えるための具体的なテクニック、そしてトラブルを防ぐための見積もりチェックポイントをプロの視点で詳しく解説します。


葬儀費用の最新相場:スタイル別の目安

葬儀費用は、参列者の人数や儀式の範囲によって大きく変動します。まずは、現在の日本における代表的な葬儀スタイル別の費用目安を確認しておきましょう。

葬儀の種類内容の概要費用の目安
家族葬親族中心の少人数(10〜30名)で行う80万円 〜 110万円
一般葬親族に加え、知人や近所、職場関係者も参列150万円 〜 200万円以上
一日葬通夜を行わず、告別式から火葬までを1日で完結40万円 〜 80万円
直葬(火葬式)儀式を行わず、安置場所から直接火葬場へ向かう15万円 〜 30万円

※これらには、葬儀社へ支払う「葬儀本体費用」のほか、火葬料、飲食接待費、寺院へのお布施などが含まれます。


葬儀費用を安く抑えるための5つのコツ

無理なく費用を軽減しながら、納得感のあるお見送りをするための具体的な方法をご紹介します。

1. 葬儀の形式を「一日葬」や「家族葬」にする

通夜を行わない「一日葬」は、式場の使用料が1日分で済むだけでなく、参列者への夕食(通夜振る舞い)の費用も大幅に削減できます。また、参列者を身内のみに限定する「家族葬」にすることで、返礼品や飲食代といった「変動費」を抑えることが可能です。

2. 公営の斎場(火葬場併設型)を利用する

自治体が運営する公営斎場は、民間の式場に比べて使用料が非常に安価です。さらに、火葬場が併設されているタイプを選べば、式場から火葬場までの霊柩車やマイクロバスの移動費用を丸ごとカットできます。

3. 「不要なオプション」を徹底的に見直す

葬儀社の見積もりには、最初からセットプランとして様々な項目が入っています。

  • 祭壇のグレード:生花祭壇のサイズを調整する

  • 棺や骨壷:標準的なランクのものを選ぶ

  • 飲食・返礼品:持ち込みが可能か確認する、または過剰な数を避ける

    これらを見直すだけで、数十万円単位で差が出ることがあります。

4. 複数の葬儀社から「事前見積もり」をとる

いざという時に冷静に判断するのは難しいため、余裕がある時に複数の会社を比較しておくことが最大の節約術です。他社の見積もりがあることで、価格交渉がスムーズになったり、不要な追加料金に気づけたりするメリットがあります。

5. 自治体の「給付金制度」を忘れずに申請する

葬儀後に申請することで受け取れる補助金があります。

  • 国民健康保険・後期高齢者医療制度:葬祭費として3万円〜7万円程度(自治体による)

  • 社会保険(職場の健保など):埋葬料として5万円

    これらは自動的に振り込まれるものではないため、必ず喪主本人が申請を行いましょう。


見積もりで後悔しないためのチェックポイント

「安いつもりだったのに、最終的な請求額が跳ね上がった」というトラブルを防ぐため、以下の項目を必ず確認してください。

見積書に含まれていない費用はないか

最も多いトラブルは、見積もり以外の追加請求です。以下の3点は、当初の見積書から漏れがちなので注意しましょう。

  • お布施(宗教者への謝礼):直接寺院に渡すため、葬儀社の見積もりには入りません。

  • 飲食代・返礼品:人数が確定しないと変動するため「概算」であることが多いです。

  • 火葬料:自治体に支払う実費のため、別表記になっている場合があります。

「安置日数」による追加料金

病院から直接式場へ入れない場合、自宅や専用施設での「安置」が必要になります。安置日数が延びると、施設使用料やドライアイス代が1日ごとに追加されます。何日分が含まれているか確認しておきましょう。

担当者の対応は誠実か

安さだけを強調し、こちらの希望を聞かずに契約を急がせる業者は注意が必要です。「追加費用が発生する可能性があるケース」を、事前に具体的に説明してくれる担当者なら信頼できます。


まとめ:優先順位を決めて賢い選択を

葬儀費用を抑えることは、故人を軽んじることではありません。無理をして高額なローンを組むよりも、自分たちが納得できる形でお見送りすることが、残された家族にとっても故人にとっても最良の供養となります。

「どこにこだわりたいか(例:花だけは豪華にしたい)」「どこを削れるか(例:会食は行わない)」といった優先順位を明確にし、まずは信頼できる葬儀社への事前相談から始めてみてください。


今すぐできるアクションステップ

  • 自治体の公営斎場の場所と料金をネットで調べておく

  • 故人の加入していた健康保険の種類を確認する(給付金の額を知るため)

  • 2〜3社の葬儀社からパンフレットと概算見積もりを取り寄せる

理想の形と予算のバランスを整え、穏やかな気持ちで最後のお別れを迎えられるようにしましょう。



通夜の食事(通夜振る舞い)の席でのマナーと献立の知識:参列時や喪主側の準備を解説